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気管挿管班 WKA-3 (Waseda Kyotokagaku Airway-No.3) |
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概要
![]() 現有のモデル(シミュレータ)は実際の人体とは異なる点が多く,また訓練者へのフィードバックも少ない.さらに,モデル形状を変えることが出来ないため,そのモデルに慣れてしまうと,それ以降の技術の向上が困難となる.
2.機構 2.1 WKA-3 ![]() 気管挿管訓練用頭部モデルWKA-3は,効果的な訓練を実現することを目的とした全7自由度を有するロボットである(Fig.2).WKA-3は首,下顎,舌,声門,気管を有しており,人間の頭部,口腔内を模擬している.
2.2 関節の筋肉の再現 ![]() 2.2.1 下顎機構 剛性を高めるために,リンク機構をパラレルに配置する設計にした.そのため,下顎の回転運動と直動運動は連動して動作する.また,力センサとトルクセンサを実装しており,訓練者によって下顎にかかる外力を測定し,それに倣って動作する仮想コンプライアンス制御により,人間の関節の筋肉を再現した(Fig.3).
2.2.2 舌部機構 舌はワイヤ張力とばねの力によって駆動しており,スライドガイドや劣駆動型機構で拘束することで,移動と変形を行っている.また,舌部にはタクタイルセンサと力センサを実装しており,喉頭鏡と舌の接触位置,喉頭鏡による舌にかかる力を測定することが可能である.
2.2.3 センサシステム 外力による板ばねの変形をフォトインタラプタによって測定することで力を測定する原理であり,直動方向や回転方向に拘束することで,力センサ,トルクセンサとして,各駆動部に実装を行った(Fig.5).
3.動作 ![]() WKA-3は以下のような動作を行なうことができます.これらの動作を組み合わせることにより,様々な状況を再現することが可能となります.
▲ページトップ 4.今後の展望 ![]() 2006年度より開発を開始したWKA-1では手技の測定と評価関数の構築を目指した,評価モデルを製作した.
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