医療教育班
WKH-2

(Waseda Kyotokagaku Head-No.2)


1. 概要

2011年度に開発した脳神経系診察訓練用シミュレータWKH-1では, モータ駆動で眼球動作を再現したため,駆動時のモータの駆動音などが課題となりました. これらを解決し,自然で人間らしい眼球動作を再現することを目標として,WKH-2を開発を行いました. 小型液晶パネルとガラス製の弱湾曲レンズを用い, 液晶画面上にレンズの歪みを考慮したCG画像を映し出すことで,立体感がある眼球が再現可能となりました.

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2. システムの全体像

脳神経診察の手法として,医師の指先を患者に眼のみで追わせ, その動作から疾患を特定する手法があります. WKH-2ではその疾患を特定する訓練をすることが可能です. 人間の眼球を動かす6種類の筋肉とそれらを支配する神経をモデル化し正常状態と様々な疾患状態を再現しました. また,WKH-2は教育の場で用いられることを考慮された設計となっています. 1台に対し診察練習を行う人以外の複数人が斜めから眼球を覗いた場合も液晶上の像を見ることが可能です.


図1.システム全体像


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3. 動作

   

WKH-2の動作を以下に示します.



健常者




疾患者




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