われわれはこれまでに頭・腕・手部の姿勢と動作を計測可能な,姿勢センサユニットを開発してきました.本研究では,小型かつ軽量な超小型姿勢センサユニットはWB-3(Waseda Bioinstrumentation system No.3)
を用いることとしました.また,WB-3に,生理指標計測系として筋電位計測を追加することで,姿勢・動作と生理指標を同時に計測可能な新モデルWB−3Rを構築しました.
WB-3
WB-3の概観をFigure. 2 に示します.WB-3の各ユニットは3 軸加速度センサ(LIS3LV02DL),2軸ジャイロセンサ(IDG300),1軸ジャイロセンサ(LSIY300AL),3軸地磁気センサ(HMC5843)の3 種類のセンサから構成されています.
またこのIMUには組み込み信号加工やデータ交換を行うために,STMicroelectronics 32 bit microcontroller STM32 Cortexを内蔵しています.モジュール同士の通信には,CAN BUS(通信速度1Mb/s)を使用し,
データサンプリング周波数は100Hzとしました.WB-3の1つのユニットの大きさは縦26[mm], 横20[mm],厚さ8[mm]で,重量は2.9[g]です.センサ特性をTable. 1に示します.