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3D画像表示のための 肋間認識と肋間走査 |
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1.研究背景
2.肋間認識 3.肋間誘導 4.評価試験 5.謝辞・リンク |
研究業績
高西研ホーム |
肝臓超音波診断におけるプローブ走査は大きく縦走査(プローブを体幹に平行に当てる),横走査(プローブを体幹に垂直に当てる)に分けられ, 縦走査については正中縦走査(みぞおち周辺域),右肋間走査(肋骨の間から見える領域), 横走査については正中横走査(みぞおち周辺域),右肋骨弓下走査(肋骨弓に添わせる)に分かれる. この内,右肋間走査を対象とし,肋骨・肋間の認識を行った. 鮮明な画像を得るために臨床では呼吸を患者に指示することがあるが, 本研究では人が都度指示することとした. |
![]() 肝臓走査手技
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肋間を認識するアルゴリズムの概要を以下に示す. |
![]() 認識アルゴリズム
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誘導アルゴリズムのフローチャートを以下に示した.肋間走査のためにはプローブを肋間に入れ込む必要がある.
その為に,肋間位置をプローブの中央に位置させ,さらに,プローブと肋骨のなす角度θp-bを算出し,その角度だけ
プローブを回転させることにより肋間へと誘導した.
走査としてはまず,x軸方向にプローブ走査を行い対象領域の画像を取得し,取得された画像に対して,
2で説明した,肋間位置推定を行う.次に,画面の中央に肋間が位置するようにプローブを位置Pcへ誘導する.
そこから,y軸方向にプローブを走査し,画像を取得する.取得された画像に対して再度,肋間位置推定を行う.
推定された肋間位置の移動距離からプローブと肋間の角度θp-bを算出した.その後,プローブの位置をPcへ戻し,
算出したθp-bだけプローブを回転させる.
以上の走査によりプローブを肋間へと誘導した.
構築した肋間認識アルゴリズムおよび肋間誘導アルゴリズムを統合し, 2名の健常男性に対して評価試験を行った.
評価は超音波検査士4 名により以下の項目について行った.
超音波診断装置から取り込んだオリジナル画像と肋間認識 |
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肋間認識アルゴリズム評価結果
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アルゴリズムの各段階の正常動作の確認,および誘導完了時点の超音波画像が診断可能なものか否か評価した. |
共同研究者である東京女子医科大学の斉藤明子先生,姫路獨協大学の菅原基晃先生,東京都市大学の仁木清美先生,
日立アロカメディカル株式会社の皆様に感謝いたします.
また,3DCADソフトウェアをご提供して頂いた ソリッドワークス・ジャパン(株)に感謝いたします.
本研究は早稲田大学の人を対象とする研究等倫理審査委員会の許可を得て実験を行っています.
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