今後の展望

今後は,より多様な機能を持ったロボットを開発し,ロボットがその機能を自律的にラットに教授することを試みます.また,実験中のラットの情動変化を解析し,ロボットの設計および行動生成に取り入れることで,より生物との共生に適したロボットの開発を行っていきたいと考えています.

ラットとラット形ロボットとの相互作用実験によって得られた結果を人間の場合に応用できるまでは,何段階ものステップを必要とするでしょう.しかし,このような基礎研究も人間とロボットの関係を模索する上で重要なアプローチの1つであると考えています.

謝辞

本研究は早稲田大学ヒューマノイド研究所で行われました.本研究所のヒューマノイドコンソーシアムへの参加企業に対して感謝の意を表します.

また,早稲田大学理工学総合研究センター,ソリッドワークス・ジャパン(株)ならびに実験に際してご指導を頂いた同大学文学部木村裕教授および同研究室の方々にも感謝の意を表します.